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アンカー 1

First Class architectural design office

一級建築士事務所

imagination safety&amenity saving energy

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■ 建築を設計する ■

言葉から建築へ、そして建築から言葉へ。

  人間には言語が有り、人と人が会話しコミュニケーションが生まれます。そこで社会が成り立ちます。また言葉の昇華を追い求めていくと、そこから文学が生まれます。

  建築には形があります。そこから文化が生まれると信じています。駄作か傑作かは、経済論的マーケットが決めるのではなく、人の心?ミトコンドリアDNA?・・・建築は沈黙というメッセージを持っています。しかしながら、最も雄弁な論者の言葉に他なりません。だからこそ、その論者が何を伝えようとしているかが重要なのです。人を惑わすような言葉や、無責任な褒め言葉は、結果として聞き手側が傷つきます。

  設計をする上で最も重要なことは、今私たちが置かれている社会状況をしっかり受け止めたうえで、その先の「未来に役に立つ価値ある社会的財産を生み出すこと」だと考えます。それは目に見える形を作ることではなく、次の世代に伝えるメッセージです。でも、そのメッセージは、人を傷つけたり嫌な気分にさせるものであってはならないと考えます。「やさしく、美しくそして凛としていること」またこのメッセージは「人や社会に最大限の敬意を払うこと」にほかありません。しかしそれは時に真正面から戦いを挑むことになります。自然に対して、時間に対して、そして社会や慣習に対して・・・。芥川賞作家の丸山健二氏は、「自然に合わせようなんて、人間の傲慢さ以外なにものでもない。戦いだ!。」と吠えていました。

  今日必要なのは、気まぐれな形遊びの、個人的なメッセージではなく、社会性を持った哲学、イデオロギーのはずだと信じます。

「社会性と文化性を兼ね備えた建築」
でなければいけないと信じます。
■ 住宅を設計する ■
個としての家、そして全としての家へ。
  建築の中でも住宅は、より社会性を意識しなければなりません。住宅は個人の物ではありますが、その個が集まって社会を形成しています。開かれたコミュニティも必要ですが、周りから邪魔されないプライベートな時間と空間が何よりも重要です。
  だからこそ、社会性を意識した「家」が大切です。勝手に土足で踏み込まれたくもないですが、社会から孤立しては暮せません。阪神・淡路大震災、東日本大震災で命を救てくれたのは建物の性能だけではありません、それ以上に重要だったのは近所の人たちとの絆です。家は人と人の絆を造り社会を構成します。そして将来に向けて大切な風景をも造ります。家は社会全体に関わります。
そして、
「庭先には緑の樹が風でそよぎ、花が咲きそして自分の好きな場所で本を読んだり、好きな音楽を聴きながら料理を作る・・・。」
「山の景色や心落ち着く屋敷林、田畑の風景に合った家で子供を育てたい・・・。」
でも、
「・・・年老いた両親の介護はどうすればいいの・・・。」
家は、これからの人生にも大きく関わります。
だから家を造るとき大切なのは、「10年後20年後30年後・・・の自分の生活を考えること」だと思います。
  私たちは、次世代の省エネ基準(ZEH ゼロエネルギー住宅)とデザインの調和を基本とします。そして英国の福祉住宅政策から学んだことを生かし、快適で我慢しない環境効率の高い「すまい」を基本に設計します。
  形だけの住宅、雰囲気だけの住宅は、自分が年を取った時に後悔します。冬の寒さや夏の暑さを我慢しながら暮らすことは、幸せでしょうか?建ってしまった住宅の光熱費は変わりません、暖房器のスイッチを切って暮らす生活は、幸せでしょうか?
  でも性能だけの住宅も、心の豊かさが減ってしまいます。やはり、ゆったりと好きな音楽を聴いたり、好きな作家の本を読む、たまにはピザを焼いて家族でランチ・・・それにはそれなりのデザインされた機能的な空間があったほうが良いです。それは少しの空間でも可能です。贅沢なたくさんの空間は決して必要ありませんし、コストだって。
  私たちが設計する住宅=家は、「将来の夢や希望と現実を踏まえ、家族の心をつなぐ家」にしたいと思っています。そうした家が「地域との絆を造り、安心安全な社会と、自然豊かな風景を守りながら、次の世代に誇らしいふるさとを残せる」と信じています。実は、本当に大事なことは説明する必要がありません。共通感覚ですから。
「家族の心がつながる家は、機能もデザインも我慢しない家」
でなければいけないと信じます。
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